Web制作会社を選ぶとき、「この会社はWordPress専門」「この会社はNext.jsに強い」といった情報を目にすることがあると思います。
専門性が高いのは良いことですが、私は少し違和感を覚えることがあります。それは、「技術ありき」で制作が進んでしまうケースが少なくないからです。
「うちはWordPress専門なので、WordPressで作ります」
「最近はNext.jsが主流なので、Next.jsにしましょう」
本当にそれで良いのでしょうか。
この記事では、なぜFirst CHが「案件に合った技術選定」にこだわるのか、その考え方と、それがクライアントにどんなメリットをもたらすのかをお伝えします。
技術は目的ではなく手段です。First CHは、クライアントの事業と目的を出発点に、案件に最も合った技術を選びます。結果としてWordPressを選ぶことが多いものの、それは選択肢を持った上での最適解です。制作会社を選ぶときは、「なぜその技術なのか」を説明してくれるかを確認してください。
「技術ありき」の制作で起きること
WordPress一択の落とし穴
まず誤解のないように言っておくと、WordPressは素晴らしいプラットフォームです。世界中のWebサイトの40%以上で使われており、中小企業のコーポレートサイトには最適な選択肢であることが多いです。
しかし、全ての案件にWordPressが最適かというと、そうではありません。
例えば、以下のようなケースです。
- 更新頻度が極端に低い会社のサイトに、フルスペックのWordPressは過剰
- 表示速度が事業の売上に直結するサービスサイトでは、別の技術の方が適していることがある
- セキュリティ要件が厳しい案件では、動的CMSのリスクを考慮すべき
WordPress専門の制作会社に依頼すると、これらのケースでも「WordPressで対応します」という提案になりがちです。それは制作会社の技術力の問題ではなく、選択肢が限られていることの構造的な問題です。
最新技術一択の落とし穴
逆に、「Next.jsやReactなどのモダン技術を使います」という制作会社にも注意が必要です。
正直に言うと、Next.jsは非常に優れた技術ですが、中小企業の一般的なコーポレートサイトにはオーバースペックなことがほとんどです。
- 制作費用がWordPressの1.5〜2倍以上になることが多い
- 更新作業にエンジニアの関与が必要になるケースがある
- 運用コストが高くなりやすい
「最新技術を使っている」ことは制作会社のアピールにはなりますが、クライアントにとってのメリットとは限りません。

私の技術選定の考え方
出発点は「クライアントの事業」であって「技術」ではない
私が案件を受けるとき、最初に考えるのは技術のことではありません。
まず考えるのは、以下のようなことです。
- このサイトは誰が見るのか(ターゲットユーザー)
- どんな成果を期待しているのか(問い合わせ、来店、採用など)
- 誰がサイトを更新するのか(社内に詳しい人はいるか)
- 予算と納期はどの程度か
- 今後のサイトの拡張予定はあるか
これらを丁寧にヒアリングした上で、その案件に最もフィットする技術を選ぶのが私のアプローチです。
実際の判断基準
具体的に、どんな場合にどの技術を選ぶのか。私の判断基準をお伝えします。
WordPress(+SWELL)を選ぶケース
- 中小企業のコーポレートサイト(最も多いパターン)
- ブログやお知らせを社内で定期的に更新したい
- 制作費用を抑えたい
- SEO対策をしっかり行いたい
- 将来的にページを追加・変更する可能性が高い
Next.js(React)を選ぶケース
- 表示速度が事業の売上に直結するサービスサイト
- 大量のデータを扱うWebアプリケーション
- 高度なUI/UX(使い心地)が求められるサイト
- ヘッドレスCMS(管理画面と表示を分離する仕組み)が適している場合
静的サイト(HTML/CSSのみ)を選ぶケース
- ページ数が少なく、更新頻度が極端に低い
- 最小限のコストで早くサイトを公開したい
- ランディングページ(LP)など単体のページ

結果として、WordPressが多い
こうした判断基準で技術選定を行うと、正直に言うと結果的にWordPressを選ぶケースが最も多いです。
それは私がWordPress信者だからではなく、中小企業のコーポレートサイトという用途に、WordPressが最もバランスよくフィットするからです。
- 制作費用が適正
- 社内で更新できる
- SEOに強い
- プラグインで機能拡張できる
- 実績が豊富で安心
ただし、「WordPressでなければ対応できない」のと「WordPressが最適だから選ぶ」のは全く意味が異なります。選択肢を持った上で最適解を選ぶことに、私はこだわっています。
技術の引き出しが多いと、何が良いのか
クライアントにとっての3つのメリット
「技術の引き出しが多い制作者」に依頼するメリットは、主に3つあります。
メリット1: 過剰な投資を避けられる
「シンプルなコーポレートサイトなのに、高度な技術を使って制作費が膨らんだ」──こうした事態を防げます。
案件に最適な技術を選ぶということは、必要十分な仕様で、適正な費用でサイトを作るということです。過剰な技術は過剰なコストにつながります。
メリット2: 将来の変化に対応できる
ビジネスの成長とともに、サイトに求められる機能も変わります。
例えば、「最初はWordPressのコーポレートサイトだけで十分だったが、事業が拡大してWebアプリケーションが必要になった」──こうした変化にも、技術の引き出しが多い制作者であれば一貫して対応できます。
メリット3: 公平なアドバイスを受けられる
特定の技術しか扱えない制作者は、どうしても自分が扱える技術を推す傾向があります。
一方、複数の技術を扱える制作者は、クライアントの利益を最優先にした公平なアドバイスができます。「この案件にはWordPressが最適です」とも「この案件にはNext.jsの方が向いています」とも言える──その中立性が、クライアントの利益につながります。

Web制作・システム開発は
First CHにお任せください
「こんなWebサイトが欲しい」「このシステムは実現できる?」——
現役エンジニアが直接お話を伺い、最適な進め方をご提案します。
「まだ構想段階」「費用感だけ知りたい」というご相談も歓迎です。
「どの技術でも対応できる」と「どの技術も中途半端」は違う
よくある懸念
「いろんな技術に手を出しているということは、どれも中途半端なのでは?」
こう思われるかもしれません。正直に言うと、この懸念はもっともだと思います。実際に、浅い知識で多くの技術を扱うのは危険です。
私のスキルのリアルな内訳
誤解を避けるために、正直にお伝えします。
WordPress / SWELL
自社サイトもWordPress+SWELLで制作・運用しており、テーマカスタマイズ、プラグイン開発、セキュリティ対策まで対応できます。中小企業のコーポレートサイトでは、最も多くの実績があります。
Next.js / React
動的なWebアプリケーションやヘッドレスCMSを活用したサイト構築の経験があります。パフォーマンスとSEOの両立が求められる案件で活用しています。
共通基盤
HTML、CSS、JavaScript、PHP、Git、サーバー構築──こうしたWeb技術の基盤となる知識があるからこそ、異なるフレームワークを横断して扱えます。表面的な操作だけではなく、仕組みを理解した上で制作していることが、品質を支えています。

技術選定で失敗しないために
クライアントが気をつけるべきポイント
Web制作会社に相談する際、以下のポイントを確認することをおすすめします。
1. 「なぜその技術を使うのか」を説明してくれるか
「うちはWordPress専門なので」「Next.jsが流行っているので」ではなく、あなたの案件にとって、なぜその技術が最適なのかを具体的に説明してくれる制作者を選びましょう。
2. 他の選択肢を提示してくれるか
「Aという方法もありますが、今回のケースではBの方が適しています。理由は〜」と、比較した上で提案してくれる制作者は信頼できます。
3. 運用面まで考えた提案をしてくれるか
サイトは作って終わりではありません。「作った後、誰がどうやって更新するのか」まで考えた提案をしてくれるかどうかは、非常に重要なポイントです。
まとめ|「最高の技術」ではなく「最適な技術」を
この記事でお伝えしたかったことをまとめます。
- 「WordPress専門」「Next.js推し」── 技術ありきの制作にはリスクがある
- 技術選定の出発点は、クライアントの事業と目的であるべき
- 技術の引き出しが多い制作者は、過剰投資を防ぎ、公平なアドバイスができる
- 「広く浅く」ではなく、「基盤を深く理解した上で複数の技術に対応」が理想
私がこの哲学にこだわるのは、クライアントに「本当に必要なもの」を届けたいからです。
世の中には素晴らしい技術がたくさんあります。しかし、技術は目的ではなく手段です。大切なのは、あなたの事業にとって最適な手段を選ぶこと。そのために、私は複数の技術の引き出しを持ち続けます。
「うちの会社にはどんな技術が合っているのか」「今の制作会社の提案が適切かわからない」──そうした疑問をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。技術の選定から丁寧にサポートします。
Web制作・システム開発は
First CHにお任せください
「こんなWebサイトが欲しい」「このシステムは実現できる?」——
現役エンジニアが直接お話を伺い、最適な進め方をご提案します。
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