ホームページ制作の相見積もり|何社に取るべきか・金額差が生まれる理由

アイキャッチ — 複数の見積書が並んで比較検討されている様子を、金額だけでなく内訳の違いが分かるように示した図

同じような要望を伝えたはずなのに、A社は8万円、B社は30万円、C社は80万円——ホームページ制作の相見積もりを取ると、金額が大きく割れることがあります。

この記事では、何社に相見積もりを取るのが適切か、そしてなぜこれほど金額差が生まれるのかを解説します。

この記事の結論

相見積もりは2〜3社が目安です。 金額差の主な理由は「範囲の違い」「素材準備の有無」「保守運用の込み方」の3つで、単純な金額の高い安いだけで比較すると、後から範囲外の追加費用が発生しやすくなります。


目次

何社に相見積もりを取るべきか

2〜3社が現実的

1社だけだと相場感がつかめず、5社以上になると比較・検討の手間が大きくなり、かえって判断が遅れます。2〜3社に絞り、同じ要望を同じ粒度で伝えることが、比較の精度を上げるコツです。

依頼先の選び方そのものについては 中小企業のHP制作会社の選び方 にまとめていますが、相見積もりの段階では、選び方の基準を決める前に、まず「同じ条件で聞く」ことを優先してください。

金額差が生まれる3つの理由

① 含まれる範囲が違う

同じ「ホームページ制作一式」という見積書でも、会社によって含まれる範囲が異なります。

会社含まれる範囲の例
A社(低価格)デザイン・コーディングのみ。写真・原稿はお客様支給が前提
B社(中価格)上記に加えて簡単な原稿の整文、写真数枚の提供
C社(高価格)上記に加えて撮影、ロゴ制作、公開後3ヶ月の保守込み

同じ「一式」でも中身が違うため、金額だけを比較すると正しい判断になりません。 見積書の内訳、特に「含まないもの」の欄を必ず確認してください。詳しくは 見積書の見方 を参照してください。

② 素材準備の有無

写真撮影・原稿執筆・ロゴ制作まで依頼するかどうかで、数万円〜数十万円の差が出ます。自分たちで用意できる素材が多いほど、見積金額は下がります。

③ 保守運用の込み方

見積もりに公開後の保守運用費用(月額)が含まれているか、初期費用だけなのかでも印象が変わります。初期費用だけを比較して安いと判断すると、後から保守費用が別途発生し、トータルでは高くなることもあります。相場は 保守・運用費用の相場 を参考にしてください。

金額以外に比較すべきポイント

  • 制作実績(同業種・似た規模の実績があるか)
  • 修正回数の上限と、追加修正時の費用
  • 納品後、自分たちでどこまで更新できるか
  • 契約書・別表の有無(口頭だけで進める会社は避ける)
  • 担当者とのコミュニケーションのしやすさ
極端に安い見積もりへの注意

相場から大きく外れて安い見積もりは、範囲が極端に狭い、あるいは下請けへの丸投げで品質が安定しない、といった背景がある場合があります。安さの理由を説明できる会社かどうかを確認すると、判断材料になります。

相見積もりを取るときに伝えるべきこと

比較の精度を上げるには、各社に同じ条件を伝える必要があります。

見積書を受け取ったら、同じ表に並べ直す

各社の見積書は項目名が異なるため、総額だけを横に並べても違いが見えません。ページ数、原稿の作成、写真の用意、問い合わせフォーム、公開作業、公開後の修正・保守を行にした表を作り、各社について「含む」「別料金」「記載なし」を埋めてみてください。記載なしの項目は、含まれると決めつけず確認します。

特に公開後に自分たちで編集できる範囲は見落としやすいところです。「WordPressで制作」と書かれていても、どの文章や画像を管理画面から変えられるかは見積書ごとに違います。更新したいページを具体的に挙げ、その箇所が編集できるか、操作説明が納品に含まれるかを聞いてください。

契約前には、修正回数と追加料金が発生する条件も揃えて比較します。「修正2回まで」のように回数が同じでも、1回の修正で受け付ける範囲や、公開後の修正が含まれるかは別です。安い見積もりが必要な作業を外しているだけなら、後から追加する費用を含めて判断する必要があります。

STEP
① 希望するページ数と内容

トップ、会社概要、サービス紹介など、載せたいページを箇条書きで用意します。

STEP
② 素材の準備状況

写真・ロゴ・原稿が既にあるか、無いかを正直に伝えます。ここが曖昧だと、各社の見積もり前提がバラバラになります。

STEP
③ 希望の公開時期

急ぎかどうかで金額が変わることがあるため、あわせて伝えておきます。

見積もりの前提を揃えるときは、希望予算も伝えて構いません。「この予算なら何を優先し、何を後日に回すか」という提案を比較できます。返答の速さだけで決めず、質問への回答が具体的か、前提条件や対象外の作業を文書に残してくれるかも見ておくと、契約後の認識違いを減らせます。

候補を絞った後は、納品物の一覧と公開までの役割分担を最終確認します。ドメイン・サーバーの契約、掲載文の確定、フォームの送信先、公開前の確認を誰が担当するかが明確なら、金額差がどの作業から生じているかも説明しやすくなります。

まとめ

相見積もりは、金額の比較ではなく「同じ条件で何が含まれるか」を比較するための手段です。2〜3社に絞り、同じ内容を伝えた上で、範囲・保守・実績まで含めて検討することをおすすめします。

相見積もりを取っていることを制作会社に伝えてもいいですか?

問題ありません。むしろ伝えたほうが、各社が範囲を明確にした見積書を出してくれることが多く、比較がしやすくなります。

一番安い会社に決めるべきですか?

金額だけで決めるのはおすすめしません。範囲・実績・修正対応・契約内容まで含めて、総合的に判断することをおすすめします。

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