ホームページに載せるべきコンテンツ7選|問い合わせが増える構成

「ホームページを作りたいけど、何を載せればいいの?」

これは、中小企業の経営者様からいただく質問の中でも、特に多いものです。

正直に言うと、ホームページは「デザインが綺麗かどうか」よりも、「何が書いてあるか」の方がはるかに重要です。どんなにおしゃれなサイトでも、必要な情報が載っていなければ、お客様は問い合わせをしてくれません。

私はフリーランスのWeb制作エンジニアとして、WordPress(Swell)やNext.jsを使って数多くの中小企業サイトを制作してきました。その経験から、問い合わせが増えるサイトには共通する「7つのコンテンツ」があると断言できます。

この記事では、その7つのコンテンツと、それぞれの作り方のポイントを、優先順位付きで解説します。


目次

問い合わせが増えるサイトと、増えないサイトの決定的な違い

「見た目が良い=集客できる」は誤解

制作者の本音をお伝えすると、デザインにこだわりすぎて肝心の中身がスカスカなサイトは本当に多いです。

見た目が美しいサイトと、実際にお問い合わせが来るサイトは、まったく別物です。問い合わせが来るサイトには、訪問者が意思決定するために必要な情報が過不足なく揃っています。

たとえば、あなたが初めて訪れた飲食店のホームページで、メニューも料金も営業時間も載っていなかったら、予約しますか?おそらくしないでしょう。企業のホームページも同じです。

訪問者が知りたい情報は決まっている

ホームページに訪れるお客様が知りたいことは、実はほぼ決まっています。

これらの情報をきちんと載せているだけで、問い合わせ率は大きく変わります。

  • この会社は何をしてくれるのか?(サービス内容)
  • いくらかかるのか?(料金)
  • 信頼できる会社なのか?(実績・会社情報)
  • 他のお客様はどう感じているのか?(お客様の声)
  • 疑問や不安を解消したい(FAQ)
  • 問い合わせの方法は?(問い合わせ)
ホームページの情報充実度と問い合わせ率(CVR)の比較図。情報が揃っているサイトはCVR3〜5%、不足しているサイトは0.5%以下で、最大約10倍の差があることを示している。
情報充実度による問い合わせ率の比較(業界平均データを基に作成)

サービス内容・料金・実績・FAQ・問い合わせ導線がきちんと揃っているサイトのCVRは3〜5%であるのに対し、これらが不足しているサイトでは0.5%以下にとどまり、同じアクセス数でも問い合わせ数に最大約10倍の差が出ます。

会社の信頼を伝えるページ(コンテンツ①〜③)

コンテンツ①:トップページ ── サイト全体の「顔」

3秒で「何の会社か」が伝わるか

トップページは、サイトの第一印象を決める最も重要なページです。

制作の現場で感じるのは、3秒以内に「この会社は何をしている会社か」が伝わらないサイトは離脱率が高いということです。

具体的には、以下の要素をファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)に配置しましょう。

  • キャッチコピー:一目で事業内容が伝わる一文
  • メインビジュアル:事業のイメージが伝わる写真やイラスト
  • CTA(行動喚起)ボタン:「お問い合わせはこちら」「無料相談する」など

トップページに盛り込むべき要素

ファーストビュー以降には、以下の要素を配置するのがおすすめです。

  • サービスの概要(詳細ページへのリンク付き)
  • 選ばれる理由(3〜5個の強み)
  • 実績の抜粋(数字で示せるとベスト)
  • お客様の声の抜粋(1〜3件)
  • 最新のお知らせ(更新されていることが伝わる)
  • 問い合わせへの導線(ページ下部にもCTAを配置)

正直に言うと、トップページは「会社の名刺」ではなく「会社の営業マン」だと思ってください。訪問者に次のアクションを促すのがトップページの役割です。

トップページのファーストビュー実例

コンテンツ②:サービス紹介ページ ── 「何をしてくれるか」を明確に

専門用語を使わず、お客様目線で書く

サービス紹介ページは、お客様が「この会社に頼むと何をしてもらえるのか」を理解するためのページです。

ここで最もやってしまいがちな失敗は、業界の専門用語を並べてしまうことです。

たとえば、「レスポンシブ対応」「CMS構築」「SEO内部施策」と書かれても、ITに詳しくないお客様には何のことかわかりません。

「スマホでも見やすいデザインにします」「ご自身でページを更新できる仕組みを入れます」「Google検索で上位に表示されやすくします」──こう書くだけで、伝わり方がまったく変わります。

料金を載せるかどうか問題

「料金を載せると安い仕事しか来ないのでは?」と心配される方がいますが、料金の目安は載せた方がお互いにとってプラスです。

料金の目安がないと、お客様は「いくらかわからないから問い合わせるのが怖い」と感じます。結果として、問い合わせ自体が減ってしまうのです。

「○○円〜」という形でも構いません。目安があるだけで、問い合わせのハードルが大きく下がります

載せる情報書き方のポイント
サービス内容お客様が得られるメリットで書く
料金の目安「○○円〜」でOK。条件も明記する
対応範囲何が含まれて何が含まれないか明記
制作の流れステップ形式で視覚的にわかりやすく


コンテンツ③:会社概要ページ ── 信頼の土台を作る

最低限載せるべき情報

会社概要ページは、「この会社は実在するのか?信頼できるのか?」を確認するためのページです。

BtoB(企業間取引)の場合、ほぼ100%の方が会社概要を確認します。ここが手薄だと、それだけで不信感につながるので注意が必要です。

最低限、以下の情報は掲載しましょう。

  • 会社名(正式名称)
  • 代表者名
  • 所在地
  • 設立年月
  • 事業内容
  • 電話番号・メールアドレス
  • 資本金(法人の場合)

会社概要を「信頼構築ページ」にする工夫

単なる会社情報の羅列ではもったいないです。以下の要素を追加すると、信頼構築力が格段に上がります。

  • 代表者の顔写真とメッセージ:顔が見えると安心感が増します
  • 会社の外観・オフィスの写真:実在する会社であることの証明になります
  • 沿革(歴史):長年の実績があるなら積極的にアピール
  • 理念・ビジョン:共感を呼ぶ内容であれば効果的
First CH合同会社の会社概要ページの実例。会社情報テーブル、ビジョン、代表者の顔写真付き挨拶メッセージが配置されている。
First CHが制作した会社概要ページの実例(会社情報・ビジョン・代表挨拶の構成)

上記は実際に弊社が制作した会社概要ページです。会社名・所在地・資本金などの基本情報に加え、代表者の顔写真とメッセージを掲載しています。顔が見えるだけで訪問者の安心感は大きく変わるため、BtoBサイトでは特に効果的です。

成果を証明するページ(コンテンツ④〜⑤)

コンテンツ④:実績・事例紹介ページ ── 最も説得力のあるコンテンツ

実績は「量」より「質」

実績ページは、お客様の「本当にこの会社に任せて大丈夫?」という不安を解消する最強のコンテンツです。

ただし、ロゴを並べるだけでは不十分です。1件の詳しい事例紹介は、10件のロゴ羅列に勝ります

効果的な事例紹介の書き方

説得力のある事例紹介には、以下の要素を含めましょう。

  • お客様の業種・課題:どんなお悩みを持っていたか
  • 提供した解決策:何をしたか
  • 具体的な成果:数字で示す(アクセス数○%アップ、問い合わせ月○件増など)
  • お客様の声:実際のコメント

これは「ビフォー・アフター」のストーリーになっていると、読み手に響きます。

事例紹介の要素具体例
課題「古いサイトでスマホ対応していなかった」
解決策「WordPressでレスポンシブサイトにリニューアル」
成果「問い合わせが月3件→月12件に増加」

事例紹介ページ掲載前後の問い合わせ数の変化を示す棒グラフ。掲載前はグレーの低い棒、掲載後はオレンジの高い棒で右肩上がりの成長を表している。

コンテンツ⑤:お客様の声ページ ── 第三者の評価が意思決定を後押しする

なぜ「お客様の声」が効果的なのか

マーケティングの世界では「社会的証明(ソーシャルプルーフ)」と呼ばれますが、人は他人の行動や評価を参考にして意思決定する傾向があります。

ネットショップや飲食サイトのレビューを見てから購入を決めるのと同じで、企業のホームページでも「お客様の声」は強力な後押しになります。

効果的な「お客様の声」の集め方と載せ方

ただ「良かったです」と書いてあるだけでは、信憑性に欠けます。以下のポイントを押さえましょう。

  • 実名・社名(許可を得た上で):匿名より信頼度が格段に上がる
  • 顔写真:さらに信頼度アップ。難しければ会社ロゴでも可
  • 具体的なエピソード:「対応が早かった」「提案が的確だった」など
  • 数字を含む成果:「売上が○%上がった」「作業時間が半分になった」など

お客様の声がないサイトと、3件以上あるサイトでは、問い合わせ率に明確な差が出ます。

まだ実績が少ない場合は、モニター価格で数件お受けして、その代わりに感想をいただくという方法もあります。


問い合わせにつなげるページ(コンテンツ⑥〜⑦)

コンテンツ⑥:FAQ(よくある質問)ページ ── 不安を解消して問い合わせのハードルを下げる

FAQは「お客様の不安リスト」

FAQページの本質は、お客様が問い合わせする前に感じる不安や疑問を先回りして解消することです。

「こんな初歩的なこと聞いていいのかな…」と思って問い合わせをためらうお客様は、想像以上に多いです。FAQでその疑問に答えておくことで、問い合わせのハードルが下がります

FAQに入れるべき質問の例

業種によって異なりますが、多くの中小企業サイトで共通する質問はこちらです。

  • 料金はどのくらいですか?
  • 見積もりは無料ですか?
  • 納期はどのくらいですか?
  • 打ち合わせはオンラインでも可能ですか?
  • 地方(遠方)でも対応できますか?
  • 契約後のキャンセルは可能ですか?
  • 修正は何回までできますか?
  • 公開後のサポートはありますか?

FAQ作成のコツ

  • 実際にお客様から聞かれた質問を載せる(想像で作らない)
  • 否定的な質問にも正直に答える(例:「安くはないですが、その理由は…」)
  • 回答は簡潔に。長文になるなら別ページに誘導する

[実物画像: 自社事例 — First CHが制作したFAQページの実例(アコーディオン形式の質問と回答の表示)]



コンテンツ⑦:お問い合わせページ ── 最後の「背中を押す」ページ

お問い合わせフォームで離脱させない

お問い合わせページは、サイトの最終目的地です。ここで離脱されたら、すべてが水の泡になります。

お問い合わせフォームは「シンプルであればあるほど良い」です。入力項目が多すぎると、面倒になってページを閉じてしまいます。

最適なフォーム設計

お問い合わせフォームの入力項目は、最小限に絞るのが鉄則です。

優先度項目必須/任意
お名前必須
メールアドレス必須
お問い合わせ内容必須
電話番号任意
会社名任意
住所不要な場合が多い
部署・役職不要な場合が多い

必須項目は3〜4個がベストです。5個を超えると離脱率が急激に上がります。

お問い合わせページに添えるべき情報

フォームだけでなく、以下の情報も添えましょう。

  • 返信までの目安時間(「24時間以内にご返信します」など)
  • 電話番号(フォームが苦手な方向け)
  • 営業時間
  • 「お気軽にご相談ください」の一言(心理的ハードルを下げる)

コンテンツの優先順位 ── 予算が限られている場合

すべてのコンテンツを一度に揃えるのが理想ですが、予算や時間に制約がある場合は、優先順位をつけて段階的に充実させるのが現実的です。

優先度マトリックス

優先度コンテンツ理由
★★★トップページ第一印象を決める。必須
★★★サービス紹介「何をしてくれるか」がわからないと問い合わせは来ない
★★★お問い合わせゴールがないサイトは意味がない
★★☆会社概要BtoBでは必ず確認される
★★☆実績・事例説得力が格段に上がる
★☆☆お客様の声集まり次第、追加でOK
★☆☆FAQお問い合わせ内容を見てから作成でもOK

段階的な充実プラン

フェーズ1(公開時):トップ、サービス紹介、会社概要、お問い合わせ

フェーズ2(公開後1〜2ヶ月):実績ページを追加、お客様の声を収集開始

フェーズ3(公開後3ヶ月〜):FAQ追加、各ページの情報を充実させる

このように、最初から完璧を目指さず、育てていく発想が大切です。WordPressなら、ご自身で簡単にページの追加・更新ができるので、段階的な充実に最適です。


まとめ:コンテンツが揃えば、デザインがシンプルでも成果は出る

ここまでお読みいただきありがとうございます。

最後に、デザインが70点でもコンテンツが100点のサイトは成果が出ます。逆に、デザインが100点でもコンテンツが50点のサイトは成果が出ません。

問い合わせが増えるサイトの条件は、実はとてもシンプルです。

  1. お客様が知りたい情報がすべて揃っている
  2. わかりやすい言葉で書かれている
  3. 問い合わせまでの導線がスムーズ

この記事で紹介した7つのコンテンツを意識して、お客様目線のサイトを作りましょう。

「何を書けばいいかわからない」「自社の強みの見せ方がわからない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。ヒアリングを通じて、御社に最適なコンテンツ構成をご提案いたします。



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